三月の展示から3
三月の展示から2
三月の展示から1
![IMG_2988_convert_20100303203802[1]](http://blog-imgs-29.fc2.com/o/r/i/orijyuku/201003032041568ebs.jpg)
すっかり春らしくなってまいりました。織塾のある梅田の里も梅が香り、里山が春霞にけぶっています。もっとも花粉症にはつらい風景ですね。
三月は花柄を中心に銘仙を選んでみました。最初の銘仙は解し(ほぐし)絣の技法を使っています。解し絣とは、仮織と称してあらかじめ経糸にごく荒く緯糸を織り込みます。この経糸に型染めを施します。仮織するのは型染めをするときに糸の乱れを防ぐためです。その後機にかけて織りだします。緯糸は通常無地糸を使います。
そして仮織の緯糸を解しながら織るので解し(ほぐし)絣の名があります。フランスの技術が移入されたともいわれています。今まで絣では不可能だった多色で自由な曲線が表現できるようになりました。後に銘仙の代名詞のようになった大胆な色彩の洋花模様はこの技術があってこそ生まれたといえます。
この銘仙は解しの部分は繻子組織で、桃色の縞の部分は平織りで組織されています。花柄はフリージアのように見えますがよくわかりません。